重要伝統的建造物群保存地区「出水麓」の武家門(税所邸武家門)

税所邸武家門写真

出水麓の武家屋敷群は、中世山城「亀ケ城」(出水城)の麓に、近世の都市計画として形成された。堅馬場(たてばば)をはじめ、東西四本と南北五本の碁盤目状の街路を残す。武家屋敷をとり囲む石垣は丸石で、生垣の中に見える古木・名木からも、旧薩摩藩「大郷」の姿を顧みることができる。2017年に拠点施設「出水麓歴史館」も開館し、歴史的風致を末永く伝える市民ぐるみの取り組みが続いている。

(2019.2.12記 / 『鹿児島民具31号 - 出水市特集号』表紙解説)