鹿児島県指定史跡「清水磨崖仏」の三大月輪梵字

清水磨崖仏は、平安時代末期から明治時代までに刻まれ、現在200基が確認されている。三大月輪梵字は、鎌倉時代に刻まれた5字のうち3つが伝わっているもので、不動明王・計都星・薬師如来を表す(『南九州市ガイドブック(川辺地区)』)。春の夜桜ライトアップに、もみじに染まる秋の清水。磨崖仏群の主要部分は、近年危険防止のため対岸からの見学になったが、四季折々に数百年の風土を感じることのできる川辺の原風景に変わりはない。

「清水磨崖仏」三大月輪梵字写真

(2020.7.27記 / 『鹿児島民具第32号 - 川辺特集号』表紙解説)