串木野浜競馬

いちき串木野市照島へ、「串木野浜競馬大会」を初めて見に行きました。今年は第58回だそうです。抽選くじ付き公式プログラム(500円)によれば、「串木野浜競馬は、昭和33年から当時まだ馬が輸送機関の主力をなしていた頃、地元の荷馬車組合が花見の余興に始めた…」とあります。
串木野浜競馬
午前中は予選会で、午後には決勝レース。夕方まで合わせて19レースが繰り広げられました。長さ1000mの"馬場"で繰り広げられる名レース・珍レースに、海水浴場の階段桟敷から、たくさんの歓声が上がっていました。街あげての年中行事で、今年は、いちき串木野市制施行10周年記念の冠大会でした。普段は荷馬車も農耕馬も見かけなくなりましたが、波打ち際で繰り広げられる浜競馬は、たいへん雄大なものでした。
●調査日:2015年4月5日(日)午前9時30分から
●調査地:鹿児島県いちき串木野市照島海岸
→写真帳「串木野浜競馬
串木野浜競馬
春のおデバイ(花見)の競馬では、南さつま市加世田川畑に「高倉競馬」というのもあったそうです(実際は川辺町の大倉野)。航空写真でみると、まだその範囲がわかります。加世田郷土史では「早馬」として、馬頭観音・早馬講(はやまこう)のあった、益山の真光院、志風原、川畑、内布などにあったそうです〔下巻293頁・325頁〕。