坊津「ほぜどん」の十二冠女

華やかな振袖姿で、桶を頭上に載せた「十二冠女」(じゅうにかんめ。十二戴女とも書く)。今年の行列は9人でした。
十二冠女
本来は、12歳の少女が12人、行列を作ったものです。
1991年の写真では、確かに多そうです。それ以上いるかもしれません。
十二冠女(1991年)

役員さんにお聞きすると、十二冠女の成り手確保が大変だそうです。それでも御神幸行列は、小学生から総代さんまで、坊地区総出で華やかに繰り広げられました。



坊津では、近衛信輔公が伝えた、「京風」「雅」な祭りだと言われます。しかし、そろそろ、そうした借りてきた表現ではなく、自分たちの伝統行事として、誇りを持って、伝承していけばよいのではないでしょうか。鹿児島市の「おぎおんさあ」は、今年、市の指定無形民俗文化財になっています。

●調査地:鹿児島県南さつま市坊津町坊 鳥越公民館から坊八坂神社
●調査日:2012年10月21日 午後1時30分から

→解説:坊ほぜどん・十二冠女 - 鹿児島祭りの森
→写真集:1991年坊ほぜどん / 2012坊ほぜどん