三国名勝図会「坊泊」の全文を掲載

一乗院や坊津八景、近衛信輔宅跡などが書かれた三国名勝図会第26巻「坊泊」の全文を掲載しました。
絵図は割愛しましたが、代わりに、地図ソフトを使って、三国名勝図会と同じ構図の鳥瞰図を作成してみました。
三国名勝図会は、薩摩藩内の地誌研究に欠かすことのできないものです。比較的読み易くもあるのですが、いかんせん大著なので、全体が見えにくい構成です。
今回は、目次を書出し、注と固有名詞の解説を付けてみました。

→「三国名勝図会第26巻 坊泊 目次
→「坊津港」・「一乗院」・「近衛宅地

坊津港が日本三津の一つだというのをよく聞きますが、出典の確認を、この三国名勝図会でできます。また一乗院や近衛信輔、その他いろんな薩摩以外(大陸を含めて)とのかかわりが、坊泊編(坊津・泊津)では出てきます。
今まで私は加世田から鹿児島を考えていました。しかし、今回の作業で、坊津を通して南さつまから日本列島の文化史を見つめることができるように感じられました。
今後は続編の書き起こしと、現地に出向いての史跡探訪を改めてしてみたいと思います。