ヨッカブイ(高橋十八度踊り)

ガラッパ(河童)の仮面神が子供たちを追いかける。南さつま市金峰町玉手神社。国選択無形民俗文化財(県指定無形民俗文化財)。

写真帖:2006ヨッカブイ(高橋十八度踊り)

旧暦6月18日に行われる民俗芸能。「ヨッカブイ」は夜着被り。シュロ皮の仮面を被ったガラッパが子供たちを追い回してカマスに入れようとする。玉手神社でガラッパ相撲をとる。水難除けという。

※2007年追加
動画:南さつま市金峰町高橋のヨッカブイ - 鹿児島の年中行事写真:2007ヨッカブイ(高橋十八度踊り)


残念ながら,今年はほんの終わりしか見ることができませんでした。10時20分ごろ玉手神社へ到着。土手に自家用車を乗り捨て,大急ぎで神社に向かいました。カンカンカンとゴングが音,それに子供たちの元気な歓声が聞えます。参道に到着すると,ヒョウヒョウーという,民俗神ではよく使われる奇声を発しながら,異形のヨッカブイが階段を下ってくるところでした。一人(一匹?)はカマス,あとは笹の葉を持っています。この笹の葉で触れられると縁起がいいともいうそうです。
現在は,毎年新暦8月22日の午前9時半ごろ高橋公民館を出発し,10時ごろ玉手神社に着くそうです。

鹿児島県の本土でこうした民俗仮面が見られるのは珍しく,山川町のメンドンや知覧町のカセダウチぐらいでしょうか。南さつま市内ではここだけです。昔はたくさんの大ガラッパが子供たちを追いまくって,観衆にヘグロを塗ったり,また相撲も大変にぎわったとのことでした。