加世田士踊り(稚児踊り)の成り立ちと構成

今日は加世田史談会に参加しました。
講演では、木原南稚児踊り保存会長のお話を聞きました。

加世田士踊り(稚児踊り)

以下、興味深かった点。

1 士踊りの成り立ち
士気鼓舞、難解な歌詞で間諜を試す、念仏踊り、などの謂れのほか、次の由来もある。
④士踊りは、天神、水神、地神の勝ち戦を祈願する踊りである(天をつき、地を踏み、歌を歌い奇声をあげる)
――木原保存会長によれば、「二才踊り」前の「三人ウチキリ」太鼓も、3人の郷士太鼓が、天の神、水の神、地の神となって締め太鼓を打つ。それぞれ神になり切ったのを見届けて、二才踊りは始まる。」という。 

2 稚児踊りの構成
①郷士太鼓(打切1人、郷士8人)9人
②稚児太鼓(郷士の倍の数を基本とする)18人
③諸(モロ)鐘・太鼓 (6年生2人、補佐・予備として5年生2人)4人  太鼓は外側、鐘は内側
④歌児 歌上げ3人、稚児27人 合計30人 人数は理想として奇数が好ましい。(吉数であるため)
合計60人前後が理想。

今年の7月23日士踊り奉納は、実施する方向で、小学生たちの練習が始まったとのこと。水車カラクリも制作が始まっています。少しずつ、以前のような加世田の夏の風物詩、竹田神社夏祭りに戻っていくことを願います。