メグリ棒で粟を脱穀

今日は川辺町と大浦町を廻りました。
一番の収穫は、川辺町勝目で、メグリ棒を使って粟を脱穀している場面に出くわしたことです。



歴史民俗資料館には、よく展示されていますが、実際に農家で使っているのは、初めて見ました。メグリ棒(鹿児島弁でメグイボウ。他県では唐竿、クルリ棒などと呼ぶ)は、麦打ちなどに昔使った脱穀農具です。

お話を伺うと、今年は栄養満点のモチアワを植えて、メグリ棒で脱穀してみたとのこと。8月5日に直播して、11月20日に穂刈り、2週間乾燥させた後、今日脱穀しているとのことでした。

ここではメグリ棒を「メウチボウ」と呼びます。柄は長さ188cmのカラダケ(真竹)製、三本の打撃棒は長さ74cmのモウソウダケ(孟宗竹)製、柄と打撃棒はビスでつなげてありました。昔は、打撃棒はナンテンの木で作ったとのこと。お米が貴重なころは、粟や麦を混ぜておなかを膨らせたとのことでした。

奥様と二人、交互に息の合った打ち方でした。

→YouTube「めぐい棒で粟を打つ