鹿児島民具学会「屋久島の民具共同調査」に参加しました。

初日は、鹿児島港から高速船トッピーで宮之浦港へ。屋久島町歴史民俗資料館、益救神社(式内社。仁王像・手水鉢は町指定有形文化財)、久本寺(町指定有形文化財の供養塔、灯篭)、宮之浦共同墓地、弥生杉などを回りました。

調査団長の下野先生が、疲れのせいか宿でふらついて転倒。おでこを打ってしまいました。幸い大事には至らなかったのですが、この後3日間、ずっと帽子の中に氷嚢を忍ばせて冷やしていました。これが良かったのか、先生の調査意欲は益々旺盛で、私達調査員も先生に引っ張られて精力的に各地を回りました。熱中症対策にも効果的ですね。

→写真:屋久島宮之浦の史跡と民俗

 2日目は各班に分かれて、上屋久各地を回りました。私は楠川方面に行きました。

楠川は家並や石垣など、古い景観を残したムラです。知らずにムラに入ったのですが、楠川はちょうど岳参りの日で、正木の森ではサカムカエを見学できました。町指定文化財の本蓮寺鰐口・楠川城跡のほか、エビス・楠川天満宮イサバ模型、カイコ(背負い梯子)などを調査しました。墓の写真を撮るのは、民俗研究者ぐらいでしょうね。

→写真:屋久島楠川の景観と民俗