知覧の水車カラクリ2001~2011

今年は「因幡の白兎」でした。13年ぶりの上演だそうです。保存会の方に尋ねると、ワニの数を増やしたり、動きを付けたりと、前回から一層面白いカラクリに仕上げたそうです。

因幡の白兎のストーリーをざっとおさらいすると、
1.白兎が、オキノ島からイナバの方へ渡ろうと、ワニ(鮫)を騙してワニの橋を掛けさせます。
2.白兎が、岸にたどり着く寸前、ワニに嘘がばれて、皮を剥がされ赤裸にされます。
3.一方、大国主とその兄弟は、八神姫の求婚に出向きます。
4.大国主は、白兎にきれいな水で洗って蒲の穂を敷いてその上で転がれば、治ると教えてやります。

カラクリでは、1のシーンが中央に、2のシーンが左端手前に、3のシーンの八神姫が左奥に、4の蒲の穂が左中程にくり広がられていました。右の釣り人は特に意味はありませんが、オキノ島の風景を表現したそうです。
→YouTube「知覧の水車カラクリ「因幡の白兎」

c.f.今年の水車カラクリは、7月16日の知覧ねぷた祭り(青森県旧平賀町との交流イベント)やお盆にも上演されます。


2001年から2011年までの知覧の水車カラクリ名場面を、動画編集しました。
→「知覧の水車カラクリ - 鹿児島祭りの森

演目は10年に一度ほど回ってくるそうです。基本構造はそのままですが、その都度、人形や舞台を練り直し、工夫を凝らしていくそうです。来年はどんな水カラクリになるのか楽しみです。
ねぷた祭りも素敵ですが、地元に残る大切な夜祭り六月灯も、もっともっと広めていってほしいですね。
→おまけ「六月灯 - 鹿児島の夏祭り