せっぺとべ

日置市日置八幡神社のセッペトベを、数年振りに見に行きました。
この日はお田植え祭らしく雨模様。
棒踊りの踊り子も、仮面神デオドン(大王殿)も、カッパを被っていました。
デオドンは2009年に仮面が作り直されたそうです。


今回改めて見てみて、「せっぺとべは、豊作祈願」の習俗だなあと、つくづく感じました。
  • 鹿児島のお田植え祭によく見られる奉納芸「棒踊り」
  • 棒踊りに付き物の「幟旗」と「シベ竿」
  • 棒踊りの余興として展開した「せっぺとべ」
棒踊りの棒も、幟旗・シベ竿も、地面を力強く突いて、土地に活力を与えると考えられます。せっぺとべの歌詞には、性に関するものが多く、これも子孫繁栄から豊作祈願の願いにつながっています。また、せっぺとべは、足踏み耕の名残とも考えられています。

仮面神デオドンは、 これらの豊作祈願の習俗を、田んぼのそばから見守る役目を果たしているのでしょうか。

●調査日:2011年6月5日(毎年6月第1日曜日)午前9時半ごろから
●調査地:鹿児島県日置市日吉町日置八幡神社境内・御神田

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