2011年1月20日

学術論文におけるインターネット文書の引用

学会誌の編集会議で、ネット文書の取り扱いについて疑義が出されました。

インターネットは、膨大な情報量を瞬時に発信できる一方、次のような不安もあります。

  • 誰が書いたか分らない
  • 正しい内容か分らない

特に研究者・研究家が注意しなければならないのは、webページの多くが、誰が書いたかわからない文章の「無断」引用だということです。
さらに、引用してページを公開する人が、元の文章を要約したり、あるいは自分の都合のよいように内容を曲げているかもしれません。
そのような文章を公開しているページの多くは、公開者が不確か、あるいは匿名性を持って公開されています。

ネット上で完結する(リンクを張る)場合は、閲覧者の責任で利用すればよいと思うのですが、それが学術雑誌になると、孫引きにならないよう、真の執筆者が書いた一次資料を改めて当り直し、そちらを引用すべきだと思います。

私としては、webサイトからの引用は、「執筆者・公開者名」「頁タイトル」「頁アドレス」「閲覧日」を記載すれば、学術論文に用いても良いと思います。
私もwikipediaをはじめ、ネットからの情報集めを大切にしていますが、論文を書く場合には、webページで紹介された元の論文、調査報告を当り直して、そちらを引用・参考文献にするよう心がけています。

自ら調査した自分だけしか知らない正確なデータ――不確かなネット文書の引用により、それをゆがめてしまうことをは、かえって学界に不信を与えることにもなりかねません。私としては、できるだけ慎みたいと思いました。