坊津火とぼし

今日は午前中に、市民大学で「薩摩半島の十五夜行事」という講話をしました。
龍蛇とかかわりのある、死と再生のモチーフを表すものとして、十五夜行事を紹介していきました。とくに、加世田万世の十五夜綱引きずりは、集落のケガレを清め、月と大地に豊作を感謝し、健康を祈願するという考えが、よく表れているように思えます。
また十五夜行事の構造を次のように整理しました。カヤヒキ(茅引き=十五夜綱の材料集め)→ツナネリ(綱練り=綱綯い)→ツナヒキ(綱引き)+付随習俗。
午後7時からは、数年ぶりに坊津町上之坊の十五夜火とぼし(火灯し)を調査しました。火とぼしも、カヤヒキ習俗の一つです。茅を集積所にいったん集め、それを綱練り会場となる公民館まで下ろす時の合図が、火とぼしです。
とりあえず、デジカメで撮影した映像をアップしました。例によってカメラマンさんがいっぱい。好いポジションは早めに確保したほうがいいですね。

→解説:十五夜火とぼし