野間半島の伊勢講行事

大浦町大木場の伊勢講オンケ
今日は、笠沙から加世田まで4か所の伊勢講を調査してきました。
こんなに回れたのは初めてです。
朝は快晴。野間岳もくっきり見えました。
だんだん曇って、夕方からとうとう降り出しました。
野間池到着時、立神も美しく映えていたのですが、行事の後から撮影しようと思っていたのが失敗でした…。
民俗調査に天気は関係ありません。それでもカメラのほうが心配です。

【調査行程】
午前9時 加世田出発
午前10時 笠沙町野間池の御伊勢講(ご神幸行列)
お昼は越路浜食堂。(ラーメン630円。いわゆる「中華そば」の素朴な味わい)
午後1時 大浦町平原の御伊勢講(棒踊り・疱瘡踊り)
磯間岳登山口まで行ったが、雨のため登山中止。
午後3時 通りがかりに大木場の伊勢講オンケ(お迎え)を撮影
午後4時 加世田小松原御伊勢講(くじ引き)
午後6時帰宅。

 野間池の伊勢講は、神事だけだと思っていたのですが、ご神幸行列が見られました。笠沙小学校の鼓笛隊が付いた大変賑やかな行列でした。
 平原のものは、伝承者の高齢化が進んでいますがほぼ全世帯が参加し大変華やかな行事でした。また、参加者全員が一斉に、前の人を榊で祓う珍しい習俗も見られました。
 オンケは2度目の訪問、小松原は4度目の調査でしたが、それぞれ以前見たときよりも進化しているようにも伺えました。
 マスコミに取り上げられない個性豊か伝統行事が、南さつまには、まだまだ息づいています。それぞれの調査記録は、おいおい報告していきたいと思います。