「六月灯の起源」解説を加筆

夏祭り「六月灯」の起源について,三国名勝図会の文章を読み下しにしてみました。

水車からくり・六月灯 - 鹿児島の民俗

六月灯は江戸時代に鹿児島城下ではじまった風物というのはよく知っているのですが,具体的に何時・どこで始まったのか。これを見ると分かります。

「・・・2代藩主島津光久のころ(1638-1687),新照院観音堂では幾多の灯篭を灯した。すると人々の寄進も多く,また参拝者も多くなったという。六月灯はこれを始まりとして,城下に行きわたった行事だといわれている。・・・」

三国名勝図会では「万灯会」との関連も書かれています。まとめるとこんなことでしょうか。

  1. 万灯会などの灯明を灯すという考えが,もとからあった。
  2. 新照院観音堂でそれをすると大変にぎわった。
  3. 城下に広がり,さらに藩内の各社寺に伝わっていった。