加世田の水車からくり

2006年竹田神社夏祭り(六月灯)の水車からくりは「川中島の合戦」が再現されていました。

写真帖:「竹田神社水車からくり2006

永禄4年(1561)第4次川中島の合戦,武田信玄と上杉謙信の一騎打ち伝説の場面です。白馬に乗った謙信が,信玄を切りかかろうとする。その瞬間,床几(椅子)に座ったままの信玄と家来が,謙信を槍で突き上げる。カラクリはその一景を,ダイナミックにいきいきと再現しています。

加世田のカラクリは,垂直回転である水車動力を舞台下で歯車によって水平回転の力に変え,その力を軸で舞台上まで直接伝えます。そして,軸の上にはトンボと呼ばれる木製の台が取り付けられ,それに人形を乗せて回転させるという素朴な技術です。知覧のカラクリのような細かな技巧はありませんが,ゆったりと,そしてダイナミックに回る,涼しげな夏の風物詩です。昼に拝見したときには,いつも大音響で流れている解説テープも止まっていて,実にいい感じでした。

北薩では大変な災害になりましたが,南さつまは雨も上がり,どうにか予定どおり開催されました。祭りを日曜日に変更する行事も増えていますが,竹田神社夏祭りはずっと7月23日に固定されいます(6月23日の月遅れ。今年はたまたま日曜日)。

士踊り(=侍踊り・さむらいおどり)も11時30分から奉納されました。毎年早めにスタートするのですが,今日はほぼ予定通りの時間だったようです。

写真帖:「加世田士踊り2006
http://mingu.synapse-blog.jp/photos/2006samurai/index.html
参考①:からくりを解く【水車からくり】 - 鹿児島加世田風物詩
参考②:竹田神社の水車からくり - 動画で見る鹿児島の年中行事