鹿児島の正月行事


鹿児島の正月行事は、大正月、六日正月(七草)、小正月の3グループに分けられます。大正月には、子供たちが弓矢を射て遊ぶ「ハマテゴ」「イシナト」があります。六日正月には正月飾りに憑いてきた悪霊を大櫓とともに焼く「鬼火焚き」が見られます。小正月には「カセダウチ」「餅勧進」など小正月の訪問者行事が残っています。

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解説「鹿児島の正月行事」

●大正月

  • 門松 - しめ飾りの由来と民俗(南さつま市)
  • ハマテゴ - ダイタイやボンタンを転がし、破魔矢でそれを射て魔祓いをする伝統行事。子供たちはあたると、「テゴ、テゴ」と言いながら橙を掲げる。破魔稚児又は破魔太鼓の字が当てられるが、テゴは手柄の転訛とも解される。ハマナゲ(破魔投げ)と同様に、ハマテゴも鹿児島の正月の遊び。(枕崎市)
  • イシナト - 正月に、ダイダイやボンタンを転がして弓矢で射る、伝統的な子供たちの遊戯。囃子は「イシナト、イシナト、何じゃナカ、跳べよ」。イシナトと同じ習俗。(指宿市)

●六日正月

  • 鬼火焚き - 七日節句(七草の日)に行われる大きな火祭り。とんど焼き、左義長と同じ習俗。(南さつま市)

●小正月

  • カセダウチ - 正月の訪問者行事の一つ。七福神が新築の家を訪れ、祝う。(南九州市)
  • 餅勧進 - もともとは小正月に、家々を回ってお祓いをし、餅をもらう習俗(今は餅は貰わない)。「小正月の訪問者行事」の一つ。(湧水町)